窓ガラスから見えるもの

2004.2.1

私は美しく透き通ったガラスから庭の木々を眺めるのが大好きである。我が家の中庭は、四季折々に花が咲き、今はピンクの山茶花と黄色の蝋梅が、心地よい香りを放している。桃と百日紅と紗らの木にはヒヨドリ、シジュウカラ、メジロなどが遊びに来る。その光景を見ることは、私の心の一番落ち着く時である。


自宅の庭に咲く山茶花と蝋梅

仕事柄、いろいろな店に行くことが多いが、最近気がついたことがある。それは、ドアや窓のガラスが美しく磨かれている店は、サービスに不満があることはあり得ないということだ。

ガラスの綺麗さはその店の意気込みともてなしの心―ホスピタリティ―を映し出しているのではないだろうか。反対に、ガラスが曇っている店は活気もなく、あまり繁盛しているとは思えない。

我がパスタフローラ東松山店の店長は、店のクレンリネスには人一倍気を遣っているが、特にドアや窓のガラスを美しくすることに絶対的な使命感のようなものを持っている。ガラス越しに眺める植え込みの木々や、道行く人々、忙しく走る車の流れ、それらも大切な店の雰囲気だと考えているようだ。

今日も私は自分が一番気に入っている窓際の席から夕暮れの景色を眺めつつ、値段の割にはボリュームたっぷりのナッツとチョコレートのアイスクリームを食べながら、このエッセイを書いている。