| 1948年生まれの中村俊郎社長は、高校を出て京都の義肢製作所に就職。その後アメリカで勉強。
『たとえ過疎の町でも最先端の技術があればニッチマーケットの義肢製造は成り立つ』という考えで74年にアメリカから帰国、『中村ブレイス』設立。
腰痛コルセット、足腰の痛みを緩和させる足底板(インソール)などを作り始めた。
義肢装具といっても様々で義足のようなあつらえ品もあればインソールや関節に巻くバンド類など汎用品もある。
汎用品は代理店を通して欧米や日本国内に売られる。特許取得商品は利益率も高い。しかし、中村ブレイスはあえて汎用品からあがった利益を犠牲にして、シリコンを使った義指など複雑なものを製造している。
指の場合、指紋や薄く透ける血管や産毛間で再現する。乳房もオーダーメードで20万円だというが、とても引き合わない。でも採算度外視で仕事をするのは患者や家族の喜びがあるからだという。それが又社員の誇りでもある。
自前の営業所を作ればインソールだけでも相当な利益があるが、あえてそれをしない。
全国にある代理店が、“中村は自分のところだけ儲かればいいと思っている”と思われてしまい、長い目で見ればこれは得策ではないからという。
夢は大腸や直腸ガンの人のための「人工肛門(ストーマ)」・・・。
簡便に安価な肛門を作ってあげればどんなに多くの人が喜ぶか!・・・・。
――― 中村社長の実家はこの地で代々の庄屋だという。その余裕からか自分の会社の利益だけを考えるのではなく、大きな視点から過疎の町からでも世界に発信できる中小企業が成り立つことをこの会社は証明してくれている!という西村先生の結びに、居合わせた人達は“自戒を込めて何かを感じさせられた”
新春セミナーとなったのであった・・・。
中村ブレイスホームページ http://www.nakamura-brace.co.jp/
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