| 最高に贅沢な一日
2004.5.15
尊敬する町おこしの先輩に蕎麦打ちの名人がいる。「どうしてもそばが食べたい!」とほとんど押しかけたような形なのだが、先輩は快くご招待してくださった。
邸宅内に二階建ての“洗心居“という名の庵が作られており、入口左の蕎麦打ち専門の台所には名人お手製の蕎麦粉を挽く石臼がある。ちょうど良い荒さで蕎麦が引けるように研究に研究を重ねた石臼である。木の階段を挟んだ右側は、書道のアトリエとなっており何ともいえぬ文化的な雰囲気が漂っていた・。
二階には有名な書家が書いた幾つもの作品が部屋を取り囲むように掲げられており、棚にはセンスの良い置物が置いてある。
そして、いよいよ“蕎麦っ食いの昼酒≠嗜める朱色の漆塗りの座卓が置いてある二畳ほどの畳のコーナーに通された。西側の窓には外秩父の山々を眺め、すぐ横に秩父線と八高線が通る。たまに通る電車の音は、穏やかで贅沢なひとときを与えてくれる。
8人が限度と思える狭さが気持ちが通い合ってちょうどいい・・。
隣の豆腐屋から作りたての冷奴が届き、我々が持ち込んだ酒と途中にあったJA直売所で買ったキュウリ、そしてアゴの干物で町おこしを語り合いながら昼間の宴会が始まる・・・。
終わりは名人が朝五時起きで取りに行ってくれたという“有名な水”で打ってくれた蕎麦掻きや蕎麦を食べさせてもらった。
ゆったりとした満足感に浸りながら、健康で今まで生きていたこと、共通の夢や目標に向かう者同士こそが享受できる人間関係の有難さに感謝をしつつ、最高の贅沢な一日を過ごさせてもらったのであった。
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